2008年8月1日金曜日
「私達の誤解が、実は世界を形成している」!!
イギリスの政府の中央銀行と「ポンド争い」に勝利し、「アジア通貨危機」では、犯人扱いされて、後に和解した、「伝説の投資家ロソス」の本「ジョージ・ロソス 投資と慈善の哲学2」を読んだ。ヘッジファンドのやり方は、好きではないが、裏があるかどうかは読めないが、考え方は大変参考になる本だ。この方もユダヤ人で、殺されそうな目に遭いながらも難を逃れ、膨大なお金を手に入れ、50歳で、慈善事業へ力を入れだしたらしい。ロソス氏によると(抜粋)「現在の世界の深刻な危機に、地球規模で対応出来る「機関」は無い。「感染症」・「核兵器拡散」・「地球温暖化」(温暖化対応と言って欲しい(笑))の問題に、今まで欧米主導の体制では、対応出来なくなっている。(確かに今回のサミットも、成果が上がらなかった)。(誰かが、「国連等の機関も充分に機能しなくなった」という事を言っていたが、本当だろう)。21世紀型のモデルと高く評価している「世界基金」は、官民が連携して非常に効率的に運営されている。一時期「覇権」を手に入れかけたアメリカも、イラクとの戦争については、テロリズムという主題と大量破壊兵器を入手しようとしているという幻をでっちあげることにより、初めて正当化することができた。イラク侵攻の本当の理由が何であったにせよ、「アメリカ国民がだまされたと感じるのは無理もないのである」。(やはり、そう感じていたのか!)。テロリストの攻撃を受けたことによって、アメリカ国民は共通の危機感を持ちました。そして、互いに助け合い、仲間意識を持ちました。しかし、当初の肯定的な感覚も、ブッシュ大統領の「テロとの戦い」によって歪んでしまいました。アメリカ国民の感情が、指導者によって悪用されたのです。アメリカ国民は、大統領の後ろで集結するようになり、大統領の政策を批判することは、自分に愛国心がないということだと考えるようになりました。「開かれた社会」の哲学における重要な基礎は批判精神です。しかし、あの時アメリカ国民は、物事を批判する力を弱められてしまいました。そしてついに嘘の口実の元に、私達はイラクを侵攻するという恐ろしい事態に入り込んでしまったのです。(確かに、あの時期、メディアを通しての攻撃があったが、あれが本当のアメリカの姿だとは思いたくない、アホ過ぎる(笑))。「テロとの戦い」以降、アメリカは、世界秩序を崩壊させています。ですから、私は大統領に反対する気持ちが強くなり、2004年の大統領戦では、彼の再選に懸命に反対しました。しかし残念な事に彼は再選されてしまいました。「テロとの戦い」は、非常に邪悪なことを引き起こしました。一時的な脱線だとは思いますが、この考え方が、世界にとってもアメリカにとっても多大な害を与えたのです。(確かに「チェインジ」と言っている候補が選挙に勝った事を見るとアメリカ国民も分かって来ているようだ)。(という事は、日本だけがおかしくなっている訳ではない様だ、世界的に、「官」による「機関」に、「機能不全」が起きているのではないだろうか? 全てではないだろうが、「政府系機関の変革期」が来ているのかもしれない)。行き過ぎた市場経済への信奉によって「自分さえよければいい」と考える人ばかりになったアメリカ社会に対して、警鐘を鳴らしている。ソ連体制が崩壊すると、アメリカは世界唯一の超大国になった。アメリカは同時にグローバリゼーションの主要なスポンサーにもなって、そのこと自体がアメリカには恩恵となった。しかし、アメリカの覇権も、不愉快な現実に対決する意思のない「自分さえよければ社会」によっては長く維持できないだろう。「人間が作り出すものには、必ず過ちがある」という自らの哲学に照らして、極端な市場原理主義をいましめ、政府やグローバルな機関が適切に関与する、新しい国際社会を構築していくべきだと考えている 」とあった。その他にも対談者との話で、「日本は、近代化の課程で、大変有能で真面目な役人たちが導き手となって発展を遂げてきました。その結果、政府に依存していれば物事は全て上手くいくという考え方が培われてきました。しかし、このような発展のあり方は終わりを告げ、突然、日本社会は多元的になりました。そして、このような状況には、役人だけでは対応できないことが明確になりました。こうした社会では、民間のシンクタンクやNGO等の重要性が増してきている。しかし、税制の面を見ても明らかなように、日本はいまだ政府が権力を持ちすぎていると、私は思います。政府と民間のバランスを調整することが、必要でしょう」ともあった。その他も、参考になる所が多い。この本にあるように、「自分さえよければ社会」では、「政府」自体も「自己の利益」の為に働き、「国民」は「被害」に遭う可能性が高い。いや、実際には「被害」に遭っているのだ、気が付いていないだけだ(笑)。その証拠に、特に「世界的な問題」は、「各国の利害」が優先し、まとまりそうにない(笑)。こういった社会では、大きな問題から小さな問題まで、「解決」が遅れ、「見えない被害」が「国民」へ影響する。これが「被害」でなくて何なのだろうか?我々も、「健全な批判精神」取り戻そう、そのまま騙された方が幸せかな?(笑)と一時期は思うかもしれないが、後の事を考えるとそうもいかない様だ。
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